鎧(甲冑)の例各種
|
|
|
井伊家の赤揃い
|
| 中級の士分のものであろう。15軒の庇の付いた形の良い兜。しころや袖も丁寧な作りである。胴は鋲止めの連尺二枚胴でしっかりしている。 |
|
|
|
鉄錆地 |
| 上の下くらいの士分の鎧であろう。良質な鉄を良く鍛え奇麗に仕上げた5枚胴である。一般のお貸し具足の倍くらいの厚さがあり、重量も重い。この揃いには兜が2種類附属しており、用途に応じて使い分けたものかその意図は不明である。旗指し物、袖印、軍配、軍扇、手袋、靴など全てが揃って箱に収納されている。胴は8枚の鉄板構成で桶側胴構成であるが、前面に鎬が付いて、南蛮胴型の影響を受けている。筋兜は18間で竜の前立てが付く。 |
|
 |
陣羽織 |
| 鎧具足の上に着用した袖のない羽織で、羅紗など高価な素材が使用されていることが多い。前面の襟の折り返し部分や背には、家紋や合印が入れられており、所属を示した。 |
|
 |
鎧の装具 |
| 鎧と共に一つの櫃に入れられていた各種のもの。指揮具(軍扇・采配)、合図用具、各種の旗、袖印、旗織用立て差し、え帽子、扇子、手袋、甲懸(皮革製の靴)、わらじ、皮革製の刀帯、帯等々。旗類、袖印類は各種が用意されていた。 |
|
|
|
お貸具足 |
非常に簡単ではあるが全身を被うように出来ている。胴は厚さ2mm程の鉄板を7枚横に合わせて形つくり左側で蝶番を軸で止めている。開いて着用し右側の紐で止める。前後各3枚の草摺は各々が4枚の鉄板を縦に並べ木綿の紐で蛇腹にしてある。これで胴下部と腿を保護する。腕と脚半は木綿の裏地のある布に鉄板を縦に縫い付けてもので手のひらに当たる部分と腕、及
び肘は鎖で可動性を持たせている。兜は桃型で 面頬が付いている。兜の後ろは4枚の局面のある鉄板を繋げ可動性を持たたしころ、頭の横と後ろを保護する。表面は厚くこげ茶色
に漆で塗られ、固い。兜の裏側は木綿の厚い布を刺し子にしてあり、ここに頭を載せる。
2000石程度の家にはこの程度のものが数組と、もう少し簡略で兜の替わりに陣笠を着用するものが30組くらい用意されており、下士に着用させた。組み合わせとみるために、番号やイロハが入っているものがある。かなりの幅の異なった体格に合わせられる。 |
|
|
|
川越藩お貸具足 |
| 川越藩の赤揃え頭成り兜に庇が付いているところに特徴があり、面頬は厚い。全体に大振りで重く小頭級の下士のものであろう。腕も部分の塗りは光沢のある塗料であり、腕を振り回すと動きが大きく見えるように工夫したものと思われる。下地の木綿は厚めだが上手のものではない。何十人かがこのようなもので揃った武装であれば迫力があったろう。 |
|
|
|
三星印鉄砲隊用具足と陣笠 |
陣笠は薄い鉄板で構成されており、浅く、また裾が広がっているので兜より視界が良い。
具足は鉄板8枚構成の胴に、直垂が4枚。いろんな体型の人間に合わせられるように横に余裕がり、全体に簡単に出来ている。手っ甲は無く銃の操作はし易い。3つの丸は三星と呼ばれ家紋(松浦藩)かまたは所属の隊を表した。 |
|
|
|
鎖着込み |
着物の下に着用した細かい鎖で作られた防具。刀剣で切り付けられた際には効果がある。また着用を外部からさとり難いこと、行動の自由があることなどの利点がある。頭に被る鎖の頭巾、腕と胴で一式となっている。
|
|
 |
二種類の兜 |
| 左は上作の鎧用の16間筋兜。右は一般的なお貸し具足に使われた簡単な兜。 |
|
|
|
|
|
|